ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤を使用し、毎日ゆっくりと歯を白くしていきます。その分、オフィスホワイトニングより色の後戻りが緩やかで、白さが長持ちします。
個人差はありますが、ホームホワイトニングを終えてから、6カ月から1年ほどは白さが持続します。定期的にホワイトニングを行えば、色の後戻りの心配もなくなります。さらに２回目からは、マウスピースを作製する必要がありませんので、薬剤を購入していただくだけで続けることができます。
また、PMTCや日々のブラッシングをきちんと行うことでも、白さは長持ちします。

ホームホワイトニングは、気軽に受けられる施術ではありますが、患者様のお口や身体の状態によってはおすすめできないケースがあります。

1. 無カタラーゼ症の方
   無カタラーゼ症の方は、ホワイトニング剤に含まれる物質を分解することができないため、施術を受けられません。薬剤が体内に蓄積し、健康被害を及ぼす恐れがあります。
   通常は、薬剤を分解する酵素を体内に持っていますので、問題なくご利用いただけます。
2. エナメル質形成不全の方・象牙質形成不全の方
   歯が成長する中で、エナメル質や象牙質の形成がうまくいかなかった方は、歯髄への悪影響が懸念されるため、ホワイトニングを行うことができません。
3. 妊産婦の方
   今のところ、出産前後の妊産婦の方がホワイトニングを受けても母子に全く影響がない、というエビデンスが確認されていません。そのため当院では、その確認がとれるまで、妊産婦の方へのホームホワイトニングを行いません。ご了承ください。
4. 虫歯、重度の歯周病がある方
   虫歯や重度の歯周病に、ホワイトニング剤が悪影響を及ぼし、症状を悪化させる可能性があります。ご希望の方は、先に虫歯・歯周病の治療が必要になります。
5. エナメル質にヒビが入っている方
   歯が割れたり、薬剤がしみて痛みを伴う可能性があるため、施術はできません。
6. 重度の歯の変色がある方
   歯の変色が強い場合、ホワイトニングではきれいに漂白することができません。施術が不可というわけではありませんが、効果は期待できません。
7. 人工歯を白くしたい方
   セラミック、金属、プラスチックなどが使われている歯は、ホワイトニングを行っても白くなりません。ホワイトニング剤で白くできるのは、天然歯のみです。
   ホワイトニングとセラミック治療をお考えの方は、先にホワイトニングを受けて、その白さに合わせてセラミックを入れるという方法も考えらえます。ただし、審美性を保つためには、その後も定期的なホワイトニングが必要になります。

ホワイトニングジェルの主成分「過酸化水素」は、FDA (米国食品医薬品局)にその安全性を認められたものです。身体に悪影響を及ぼすようなことはありません。
ただ、患者様によっては、知覚過敏、ごく稀にアレルギー反応を起こす方がいらっしゃいます。当院では、事前にそういった傾向がないかを確認してから、ホワイトニングへと進むようにしております。

16歳以上であれば何歳でも可能です。ただし妊娠中、授乳中の方、重度の知覚過敏や歯周病がある方はできません。